開発こぼれ話

マスコットキャラクター「豆男」について

2020年12月2日

佐野機工ホームページをご覧くださり、ありがとうございます!

「開発こぼれ話」はその名の通り、佐野機工のものづくりに対する取り組みや
開発の様子など、製品ページだけでは伝えきれないウラ話をご覧いただき、
お客様に佐野機工をより身近に感じて頂けたらと思っております。

記念すべき初投稿は、マスコットキャラクター「豆男(まめお)」についてです!

当社へお越し頂いたお客様は、既にご覧になっていらっしゃるかもしれません。

元々は佐野機工の関連会社である「有限会社コーヨー」のマスコットキャラクターとして誕生した豆男くん。
コーヨーは園芸用品を中心に企画・販売を行っている会社で、
中でも銅を使った製品は、全て佐野機工で製造しています。
(園芸用品会社のマスコットキャラクターなので、種→豆がモチーフになっています!)

全身銅でできており、頭の芽は「アイデアの芽」を表現しています。
写真ではなかなか伝わりませんが、実物はかなり大きく迫力がありますよ。

こちらの豆男くんですが、実は社員でも知らない者もいる「とある秘密」があります。
頭の芽の根本にご注目!

芽の根本に、なにやら模様があるのがお分かりいただけますでしょうか。

さらに寄ってみます!

この模様の正体は、「防虫銅底網(NC-80)」です!
佐野機工で製造し、コーヨーから販売しております。

防虫銅底網NC-80

「防虫銅底網 NC-80」

実はこちらの豆男くん、材料全てが佐野機工で製造された銅製品そのもので造られているのです!
製品だったころの面影が分かるように、あえて一部は製品の姿を残しています。

銅製品は素材の性質上、時間の経過とともに、酸化被膜と呼ばれる茶褐色の被膜で覆われていきます。
この酸化被膜が大変美しく、使用に伴う美観がアンティークとして楽しめるのも銅の魅力です。

「佐野機工・およびコーヨーの銅製品を長らくお使い頂くと、こんなふうにエイジングを楽しめますよ」と
実物で体感して頂くために、自社製品たちを材料として使い、作家さんに作って頂きました。

写真はまだ新芽が金色になる前の、出来立てほやほやの豆男くんです。
熱しながら叩いて作られるため全体的に黒っぽく見えますが、
所々に新しい銅らしいピンクゴールドの色合いが見えますね!


完成後、展示会へ出張する豆男くん。現在の豆男くんと見比べると色味が違うのがお分かりいただけるかと思います。

 

ちなみに今年2020年で10歳になる豆男くん。
その間には東日本大震災によって落下して新芽が取れてしまったり、色々な事がありましたが、
佐野機工のマスコットキャラクターとして、今日もお客様をお出迎えしております。
10年分の酸化被膜は、茶褐色のような、紫色のような、なんともきれいな色ですよ!

栃木県真岡市の社屋までお越し頂いた際には、ぜひ実物をご覧ください!

代表の佐野と豆男