COLUMN
2026.07.20

私たち佐野機工が開発・製造するケルベロス SC17、不動(ふどう) SF7、弁慶(べんけい) SB224をはじめとするさすまた系の防犯製品は、個人に販売していません。法人にのみ販売しています。
今回は、その理由や防犯製品の開発メーカーとしての考えについてお話ししてみようと思います。
ケルベロス SC17、不動 SF7、弁慶 SB224など、いわゆる「進化系さすまた」として認知いただいている防犯製品は、いずれも個人への販売をしていません。
不審者対応時の使用を想定した防犯製品という特性上、安全管理面に注意を払い販売する必要があります。特に弊社の防犯製品は「正しく使っていただくこと」と「安全に管理していただくこと」が必須のため、販売先を法人に限定しています。
「個人にも販売してほしい」というご要望は非常に多くいただきますが、どうかご理解いただけますと幸いです。

何よりも安全が最優先です
法人から購入のご要望をいただいた場合には、まず所在や用途などを含む複数の必要条件について確認させていただきます。条件を満たしていないと判断した場合には販売をお断りする場合もございます。
その後、約款のご確認・ご同意をいただいたうえで契約書を交わし、ご注文を承ります。
また、ケルベロス SC17、不動 SF7、弁慶 SB224などさすまた系の防犯製品はいずれも1点ごとにシリアルナンバーで管理し、できるかぎり悪用・盗難・転売等防止に努めています。
いくつもの手順を踏んでの販売となりますのでお客さまにはお手数をお掛けしてしまうのですが、ご理解・ご協力のもとご対応いただいています。

できるかぎりのリスク低減をめざしています
「不審者対応時に使うことを想定した防犯製品」というと、どのような場面で使われるイメージが思い浮かぶでしょうか?
「いつ」「誰が」「何のため」に使うのか、想像してみましょう。
個人用の防犯製品の場合は、
▼ いつ?
自宅に不審者が侵入してきたとき
外出先またはその道中で不審者に遭遇したとき など
▼ 誰が?
自分
▼ 何のために?
自分と、家族や友人・知人など身近な大切な人を守るために
といった場面が想像できるのではないかと思います。

個人向けの防犯製品はプライベートでの使用を想定
ただし、佐野機工の防犯製品はいずれも法人用。
個人用の防犯製品とは使用状況が少し異なります。
法人用の防犯製品使用の場合は、
▼ いつ?
勤務中の施設(職場)に不審者が現れたとき
▼ 誰が?
その施設で働いているスタッフ
▼ 何のために?
スタッフ自身と、施設を利用する他者を守るために
という場合がほとんどです。
例えば、ご自身やご家族が働く職場に不審者が侵入し、お客さまの安全のために防犯製品を使用し、やむなく対応しなければならない場面を想像していただけるとわかりやすいかもしれません。
職場は幼稚園や保育園、学校、病院や福祉施設かもしれません。お客さまにあたるのは園児や生徒かもしれないし、患者さんや利用者さんかもしれません。
場所や状況はさまざまですが、共通しているのが自分一人であれば一目散に逃げてしまいたい状況でも、他者を守るために不審者に対応しなければならないということ。そのような緊急時にそなえて、法人用の防犯製品は導入されています。

法人用の防犯製品は勤務中の使用を想定しています
SNSに弊社防犯製品を紹介する動画を投稿すると、閲覧数が増えるにつれいただくコメントも増えていきます。
防犯製品へのご感想や防犯対策に関連する内容がほとんどですが、一部には不審者に対する悪感情の爆発のようなコメントも見受けられます。
不審者の怪我はおろか、生命にすら配慮する必要はないといった攻撃的で過激な内容も少なくありません。
自分や大切な誰かを脅かし傷つけるような存在に対し、徹底的に攻撃し排除したくなる心情は理解できます。過激なコメントほど不安や恐怖の現れだと感じています。

自分が使う場面を想像するからこそ過激になりがち
ただし、業務の一環として不審者対応が必要となる職種・業種の皆さまの心身の負担は相当なものです。
突然の緊急事態発生時、どうにか必死に不審者対応をしたその先に「過剰防衛」という判断がなされ、さらに苦しむようなことがあってはなりません。
不審者に対応したかたができるだけ怪我なく無事でいられるように、そして可能なかぎりつらく苦しい思いをすることがなくて済むように考え抜いた結果、現在の弊社防犯製品の設計・仕様に辿り着きました。
弊社防犯製品は不審者と戦うのではなく一瞬の隙をつくり、その間に避難する、あるいはできるだけ安全に不審者を取り押さえることを目的としています。通報から警察の到着までの時間を稼ぐために、不審者対応に必要な効果を発揮しながらも、過剰防衛に配慮した設計になっています。
防犯製品は命を守るために存在します。不審者対応後も人生は続きます。
今後も私たち佐野機工は安全を第一に、防犯製品の開発に邁進していきたいと思います。その点をご理解いただけますと幸いです。

不審者に過剰に傷つけないことが、防犯製品を使用する側を守ることにつながります
とはいえ、どんなに考え抜いて作った防犯製品も、いざというときに正しく効果的に使えなくては役に立ちません。
まず、不審者対応は安全な避難が最優先です。安全に避難できる状況であれば、不審者を無理に取り押さえる必要はありません。
しかし、「自ら不審者に向かっていかなければならない」「不審者を倒さなければいけない」と思い込んでしまっているケースも多く、不審者対応の認識や理解自体にまだまだ課題があると感じています。
私たち佐野機工では防犯製品を販売して終わりではなく、各防犯製品の使いかたをレクチャーし日常的に練習をしていただいたり、いざというときに役に立つ防犯講習や不審者対応訓練をいかに習慣づけていただくかというアフターフォローにも注力しており、「講習・訓練サポート」というサービスを実施しています。

講習・訓練サポートの様子
防災訓練に比べると後回しになりがちな防犯訓練ですが、万が一の緊急時にそなえて必ず実施しましょう。私たちがサポートします。
「不審者と判断すべきポイントはどこですか?」
「どのタイミングで通報したらいいですか?」
「どういう状況であれば正当防衛にあたりますか?」
など、訓練時には日常の不安や疑問・質問についても防犯担当スタッフがお答えいたします。
講習・訓練サポートのこれまで実績の一部は、実績・事例ページまたは公式SNSでご覧いただけます。
個人には販売することができない佐野機工の防犯製品ですが、法人施設への寄付・寄贈に限り、個人でもご注文いただくことができます。
販売条件等は法人と同じです。
現在、保護者の有志やPTAなどから保育園・幼稚園、学校への寄贈を特に多く承っています。
寄付・寄贈をご希望の場合は、お問い合わせフォームからご連絡ください。
佐野機工の防犯製品のなかでも、「バイン盾(バインダー型の防護小盾)」は個人・法人にかかわらずどなたでも購入いただくことが可能です。
直営オンラインショップよりお買い求めいただけます。
お時間がありましたらこちらのコラムもご一読ください。
従来のU字型さすまたの弱点や、不審者対応の基本などをまとめています。