COLUMN
2026.07.20

私たち佐野機工でも開発・製造している、防犯製品「さすまた」。
公式サイトのお問い合わせフォームには、防犯製品に関するお問い合わせやご相談が日本全国から毎日届き、多い日には数十件にものぼります。
それだけたくさんの皆さまが防犯に関する不安を抱き、対策に頭を悩ませているという現状を実感しています。
この記事では、
そんな皆さまにお読みいただきたい内容を中心にまとめました。
ボリュームはありますがさらっとお読みいただけますので、ご一読いただければ幸いです。
昨今多発している凶悪な事件。残念ながら、施設や店舗への不審者侵入のニュースを目にする機会が増えています。
現場のスタッフや利用者をどうやって守るかということは、施設の危機管理のうえで緊急性が高い課題となっています。

佐野機工オリジナルさすまた SM445
そんななか、防犯カメラの設置などと併せて防犯対策の第一歩として検討されるのが「さすまた」の導入です。
「さすまた」は、Amazonをはじめネットショップでも手軽に購入できることもあり、身近な防犯製品というと、まず「さすまた」が頭に浮かぶ方も多いのではないでしょうか?
「さすまた」の表記はあまり定まっておらず、片仮名で「サスマタ」と書く場合もあれば、漢字表記も「刺又」・「刺股」・「刺叉」などさまざま。
ですが、表記に関わらず「さすまた」はいずれも先端がふた股に分かれたU字型に長い棒の持ち手がついた防犯器具を指します。
U字型になっている先端部分で、不審者を取り押さえることを想定し設計されています。
海外でも似た役割の防犯製品が普及していますが、もともとは江戸時代からある日本特有の防犯製品で、Wikipediaには下記のように掲載されています。
元々は江戸時代に作られた物で、暴れる犯罪者の動きを封じ込めるために捕物用として使われた。柄が長いため、ナイフのような小型の刃物や刀などを持った相手と距離をおいて、安全に対応することができる。
私たち佐野機工では「ケルベロス SC17」、「不動(ふどう) SF7」、「弁慶(べんけい) SB224」といった「さすまた」の形状を活かしながら新しい機能をもったオリジナル防犯製品を、栃木県警察からの依頼を受けて開発・製造してきました。
ここ数年は、弊社SNSやメディアを通して「進化系さすまた」として知っていただく機会が増えたので、ご存知のかたもいらっしゃるかもしれません。
そんな経緯もあり、施設の危機管理担当の皆さまから「さすまた」についてのご相談をいただくことが多いのですが、「うまく使えない」「いざというときに役に立つか不安」というお悩みを非常に多くご相談いただきます。
じつは、そんなふうに悩むのも当たり前。
不審者対応のプロである警察も、「さすまた」を使いこなすために日頃から繰り返し訓練を重ねています。
また実際に使用する場面では、必ず複数人で不審者を押さえ込んで使用することが大前提です。
「さすまた」の扱いに不慣れな一般の方が、少人数ましてや1対1で不審者に対応しようとするのは危険でしかありません。

1対1で犯人と戦うのは映画やドラマの世界のお話です
上記のように「さすまた」は手に入れやすい・取り扱いやすいこともあり、防犯製品として普及してきました。
現在も警察をはじめ警備会社などで主力の防犯製品として採用されています。
など、防犯製品として優れた面もたくさんあります。
押さえ込むような使いかたであれば、過剰に相手を傷つけないという点も日本人の国民性に馴染みやすく導入が進んだ理由かと思います。
特性を十分に理解したうえで訓練を重ね、正しく使用することができれば「さすまた」は頼もしい存在です。
ただし、その一方で弱点ともいえる特徴を持ちあわせています。
従来の「さすまた」は、使用者よりも不審者の力が強いと簡単に力負けしてしまいます。また、不審者側からコントロールされやすい形状のため、先端を握られて振り回されるなどの可能性もあり、「さすまた」を効果的に使いこなすには訓練の積み重ねが必要です。
また、たとえ不審者を捕えることができたとしても、力だけに頼って長時間取り押さえ続けることは非常に難しく危険が伴います。
そのため女性スタッフの方が多い施設などでは、腕力や技術が必要になる従来の「さすまた」を効果的に使用するのは非常に難しいといえます。

とはいえ保育園・幼稚園、学校、クリニックなどは女性スタッフが多いのが現状
「さすまた」は自立しないため、緊急時にすぐに取り出しにくいロッカーや物置きなどに保管されているケースが多くみられます。
また、設置場所が決まっておらず、どこにあるのかスタッフ全員が把握しきれていないことも。
一刻を争う緊急時に、持ち出しに手間取っていては防犯対策として意味がありません。

収納しやすい場所ではなく、使いやすい場所に
不審者対応において1対1は厳禁。ですが、「さすまた」の入手しやすさが裏目に出てしまい「とりあえず1本だけ」しか導入されていないケースが非常に多く見受けられます。
不審者対応の際には複数人での使用を前提に、「さすまた」に限らず複数の防犯製品を準備して、不審者対応にあたる可能性のある全員が使いこなせるように繰り返し訓練していただくことをおすすめします。

1対1はダメ、絶対
不審者対応で何より優先すべきことは「とにかく安全に逃げ切ること」です。不審者が施設に侵入した場合をイメージして、まずは安全に逃げ切るためのシミュレーションを行ってみてください。
「さすまた」などの防犯製品を準備し、万が一の事態に備えることは危機管理上とても重要なことですが、実際に使用するのは最終手段です。確実に安全に避難できるのであれば、無理に不審者に対応する必要はありません。
避難経路や対応手順を繰り返し見直し、スタッフ全員で共有いただくことが大切です。
実際に起こった不審者侵入のニュースを取り上げ「自分たちの施設ならばどう対応するか」という内容でディスカッションしていただくのも効果的です。定期的に防犯対策について話し合う機会を設け、意識を高めていただくことが最も手軽かつ重要な防犯対策になります。

火災や自然災害の避難訓練のように、防犯の避難訓練もやってみましょう
など、「こんな状態でいざというときに大丈夫かな…」と不安に思っていても、通常業務のかたわらで、万が一の不審者侵入にそなえた訓練を準備し実施するのは相当な労力が必要です。
私たち佐野機工では、防犯製品を導入いただいたお客さま向けに「防犯製品の使いかたレクチャー」のほか、「不審者対応訓練のサポート」も行っています。
防犯担当スタッフがお客さまの要望・課題をヒアリングし、訓練プランをご提案、実施から振り返りまでワンストップでサポートいたします。
詳しくは、「講習・訓練サポート」にてご案内しています。

講習・訓練サポートの様子
これまでの「防犯製品の導入」や「講習・訓練サポート」の事例については、「実績・事例ページ」よりご覧いただけます。
ぜひご参考になさってみてください。
また佐野機工では製品を導入いただいたお客さまに、防犯製品の設置と防犯訓練の実施を掲出するための屋外貼付用ステッカーを配布しています。施設入口に上記のようなステッカーを貼り付けたり、公式サイトやSNSなどで防犯に対する取り組みをアピールしていただくことも防犯対策のひとつとして有効です。

警備セキュリティサービスのステッカーも犯罪抑止の目的で配布されています
施設に導入している防犯製品が、
などに対して最適かどうか、考えたことはあるでしょうか?
また、防犯製品の設置場所については、
などのポイントをクリアしているでしょうか?
私たち佐野機工では、ご予算やご要望、業種・職種、施設規模やスタッフ構成などお客さまの条件にあわせて、防犯製品のコーディネートをご提案します。また、設置場所についても防犯担当スタッフがアドバイスさせていただきます。
佐野機工の防犯製品「ケルベロス SC17」、「不動 SF7」は専用の壁掛けホルダーにより、適した場所への壁掛け設置が可能です。また、「弁慶 SB224」は自立するためどこにでも設置することができます。

いつでも使える状態で壁掛け設置できるケルベロス SC17
万が一の不審者対応を想定し、「さすまた」など防犯製品を準備し訓練を行うことは、平時にできる取り組みとして非常に大切です。
佐野機工では従来型の「さすまた」も製造したうえで、その「さすまた」の弱点を改善・改良した新しい防犯製品を警察と開発・製造しています。
従来の「さすまた」は主に壁を利用して不審者を取り押さえることが想定されているため、広いエントランスなど近くに壁がないスペースでの使用は難しい部分がありました。
佐野機工の「ケルベロス SC17」は、壁のないスペースでも不審者を瞬間的に拘束できる新設計です。拘束後には黒いバンドの「ケルベロス」と「さすまた」が分離し、不審者から離れて避難することもできます。

不審者を力だけで取り押さえようとすることは非常に危険です。まず不審者の体勢を崩し、その隙に複数人で押さえ込むなど「力」以外で不審者に対応する方法を検討する必要があります。
佐野機工の「不動 SF7」は簡単な操作で不審者の手足の動きを制限することに特化しています。また、限られたスペースでも使いやすいコンパクト形状です。

使う場所や使う人を選ぶ製品は、刻一刻と状況が変わる不審者対応の場面では役に立たない場合があります。
佐野機工の「弁慶 SB224」は、小型ながらも新開発の多機能特殊形状ヘッドが効果を発揮。場所や状況を選ばず使うことができます。年齢性別を問わずお使いいただける約950gの最軽量タイプ(自社製さすまたとの比較)。

このように、想定される使用状況や環境によって適した防犯製品は異なります。
佐野機工ではご予算や、想定状況、施設規模、スタッフ構成など施設ごとのさまざまなご要件に応じて防犯製品のコーディネートを提案させていただきます。
現在、多くのお問い合わせ・ご相談をいただいています。
スムーズにご案内させていただくために、まず下記をご承知おきください。
価格や納期についてもお電話でのお問い合わせは承っておりません。
お問い合わせフォームからのお問い合わせにご協力くださいますようお願いいたします。
繰り返しの営業や無理なご提案などは一切行いません。まずはお気軽にご相談ください。
お客さまの安心安全を第一に、お困りごとやお悩みに寄りそったご提案やご対応をいたします。
お時間がありましたらこちらのコラムもご一読ください。
不審者対応の基本や、佐野機工の防犯開発に対する考えなどをまとめています。